TERUKEN De REFORM

涙です。

帰りの通勤電車内での出来事です。
コロナの影響で以前ほどではないのかもしれませんが、それでもなかなかの混み具合の電車内。
つり革を掴んで立っていた私は前の座席に座っていた人が降車した為、当たり前のように空いた座席に座りました。

すると次の駅で一人のお婆さんが乗車されました。
(最近皆さんお若いのでお婆さんとの表現には抵抗がありますが^^;)
ちょっと足が悪いように見えたので、「どうぞ」と席を譲ろうとすると
「大丈夫、大丈夫。次の駅で降りるから」
と断られたものの「いやいやそうおっしゃらずに・・・」というお約束のやり取りもありつつ席を譲った私。
なんとなく照れくさく、お婆さんの目の前に立たずちょっと立ち位置をずらして乗車していたのですが、次の駅に到着し、宣言通り降りる様子を見せたお婆さんはふいに私の手を「またここに座りなさいよ」とばかりに引き寄せました。

すみませんありがとうございます・・・という感じでお婆さんと交代で座った私に対し「ありがとうね。ありがとう。」などと言って握手を求めてきました。

そこまでの事でもないのになぁ?と思いつつ握手をしようとすると、それは握手ではなく、私の手の中には飴玉2つが握らされていたのです。

「えー!!(^o^)/ありがとうございます。」という私にまたも「ありがとうね。」などと言いつつにこやかにお婆さんは降りて行きました。

コロナ下でソーシャルディスタンスが尊ばれている状況においては握手という行為は、求める方も求められる方も一瞬躊躇してしまう行為ですが、コロナでなんとなく疲弊していた心にじーんと沁み渡り、思わず泣きそうになってしまった出来事でした(;_;)。